ライフプランにも「PDCAサイクル」を
『40代向け終活』の専門家、飯塚浩司です。ご覧いただきありがとうございます。
私が発信しているライフ&キャリアプランの考え方には、会社員時代に身につけたマーケティングや問題解決、品質管理の手法が土台にあります。ビジネスで効果的な方法は、人生に置き換えても同じように活用できると考えているからです。
ビジネスでお馴染みの改善手法「PDCA(Plan, Do, Check, Action)サイクル」は、ライフ&キャリアプランにも応用できる強力なツールです。この記事では、PDCAの基本を押さえた上で、それを人生レベルで活用する方法をご紹介します。
PDCAサイクルとは?
PDCAは、1950年代に米国で生産管理や品質改善のための手法として誕生しました。現在では、セールスやマーケティングをはじめ、さまざまな分野で広く活用されています。
Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Action(改善)
この一連のサイクルを繰り返すことで、対象の品質が継続的に改善・向上していくのが特徴です。
「PDCAはもう古い」といわれることもありますが、多くの新しい業務改善手法もPDCAの基本概念に基づいており、大きな違いはないと私は考えています。
PDCAの4つのステップ
そもそもの大前提として、何をするか(What)と、なぜするか(why)といった目標を、きちんと規定する事が大切です。
その上で、必ずしもPlan(計画)から始まらないといけないものではないと個人的には思ってはいますが、基本的な流れは以下のような感じです。
Plan(計画)
目標を設定し、達成のための具体的な計画を立てる段階です。
この時に重要なのは、目標を具体的な数値に落とし込むことです。
例:目標「月10km走る」⇒計画「週2回5kmずつ走る」
数値化しておくことで、後述する実行(Do)との差異が評価(Check)しやすくなります。また、改善(Action)にも役立ち、次回の計画精度が向上します。
Do(実行)
計画に基づき、行動に移します。
この時に大切なのは、目標に対する進捗を定期的に確認することです。
進捗を把握しておくことで、修正が容易になりますし、目標への意識を保つことができます。
Check(評価)
実行結果を振り返り、計画通りに進んだかを評価する段階です。
例:「月10km走る」目標に対し、「8kmしか走れなかった=80%達成」
目標と評価との間に大きな乖離がある場合は、現実的ではない計画や、効果に結びつかない計画を立ててしまっている可能性があります。
人は未来を楽観視してしまう癖があるので、現実的なレベルの計画がどのあたりなのかを知る意味でも、評価は重要になってきます
Action:(改善)
評価をもとに、次の計画に反映します。達成できたことは定着させ、課題には改善策を考えます。
振り返りの手法として、私が普段使っている「KPT(ケプト)法」を紹介します。
KPT法
- K(Keep):良かったこと ⇒ 定着させる
- P(Problem):悪かったこと ⇒ 改善する
- T(Try):次にやること ⇒ 新しい仮説を立てる
振り返りをもとに歯止めを行い、それまでの活動が後退しないよう対策を打った上で、また新たな計画(Plan)を組み立てていきます。
この一連のPDCAのプロセスを繰り返すことで、継続的に品質が向上していきます。
エンディングノートで人生のPDCAを
PDCAはビジネスだけでなく、人生の目標達成にも有効です。その際に活用したいのがエンディングノートです。
エンディングノートは『終わり≒人生の最終目標』を考えながら計画(Plan)を立てるツールです。また、自身の財産状況や気持ちを整理する過程で、現状の評価(Check)を行うことができます。
エンディングノートでPDCA
- Plan(計画)を具体化
- 人生の目標を明確に書き出し、行動計画を立てやすくする。
- Check(評価)が簡単に
- 現状の記録を残すことで、振り返りがしやすくなる。
- 次のAction(改善)につなげる
- 記録をもとに次の行動を計画し、より現実的な目標に向かえる。
人生の折り返し地点の40代なら、これからのライフ&キャリアプランにPDCAサイクルの力を十分に利用できます。エンディングノートを活用することで、PDCAの効果を最大化し、人生の目標達成に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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